SPIRIT OF FUMIYO HANAOKA
花岡ふみよのスピリット
私は20代の頃、グラフィックデザイナーをしていましたが、いつしか人の顔が見える仕事をしたいと思うようになりました。
ちょうどパーソナルカラー、イメージコンサルティングという考え方が、アメリカから日本に入ってきた1980年代後半のことでした。思い立ってアメリカ人講師のパーソナルカラーセミナーに参加したとき、ある直感が働いたのです。それは“一年後、自分はイメージプロデュースやパーソナルカラーを伝える立場になるだろう”というもので、まさに神が下りてきたような感覚だったことを覚えています。そうして1991年、日本ではまだカラーアナリストやイメージコンサルタントが珍しい時代に、私はライセンスを取得しました。
現在のラピスアカデミーにある“学んだだけでは終わらせない”というコンセプトは、パーソナルカラーとイメージコンサルティングを学んでいた当時の私が、自分自身に言い聞かせていたことでもあります。そのころの受講料は今よりもとても高く、私はデザイナーの仕事で貯めた貯金をほとんど使ってしまいました。ものにならなかったらどうしよう、でもきっと成功してみせる、そういう気持ちがありました。先行投資をして習うわけですから、絶対に仕事にするという思いだったのです。
その後、自分がイメージコンサルタントとして活動していくわけですが、私の周りには習ったのに形にできない人たちがたくさんいました。当時のスクールは受講したら終わりで、卒業後のケアもサポートもありませんでしたし、仕事にするためにはどうしたらいいのかを何一つ教えていなかった――これでは誰も育たない、そう思いました。
そこで受講生の皆さんがプロとして活躍できるように、プロ中のプロになってほしいという思いでラピスアカデミーを創設いたしました。
多くの人がイメージコンサルタントとして活躍するためには、私が身につけたノウハウや スキルをきっちり伝えて、なおかつ仕事にするためのビジネスノウハウを指導しなければいけない――それをやって初めて、イメージコンサルタントとして育っていくと思ったのです。かつては自分に言い聞かせていた“学んだだけでは終わらせない”でしたが、ラピスアカデミーを作ったときからは、受講生にその思いを伝えたい一心で邁進してまいりました。
私自身がすべての講座をプログラミングすることは、ラピスアカデミーを創設した当初も今も変わりはありませんが、開校から数年間は、授業でも私が一人で教えていました。今はありがたいことに東京校・大阪校に優秀な講師たちが揃っております。今でも私は教鞭を取っておりますし、アフターケアは講師とスタッフが一丸となって取り組んでいます。
“学んだだけでは終わらせない”というモットーは卒業してからも同じで、相談や悩みがあるときは顔を見せるように伝えています。もちろん上手く行ったときには報告に来てほしいと思っています。ですから卒業生たちは様々な情報を持って、またラピスにやって来てくれる――卒業生たちが自分らしく羽ばたき、自分らしく仕事をしている姿を見るとき、私はこの上なく幸せを感じます。
2017年、おかげさまでラピスアカデミーは25周年を迎えました。イメージコンサルタントという職業自体が日本に入ってきたのは25年そこそこですから、イメージコンサルタントやパーソナルカラーアナリストの日本における歴史とラピスアカデミーの歴史はきれいに重なり、同じように進んでいると思っています。
今後ラピスアカデミーが発展するかということと併せて、イメージコンサルタントが社会でどう活躍するかが大切だと考えています。イメージコンサルタント業界、あるいはカラービジネス業界に携わる人たちが活躍できる場を広げ、社会的認知度を高める――それが私の使命です。
最後になりましたが、受講を検討している方々のバックグラウンドは様々だと思います。働きながらの人、仕事をリタイアした人、専業主婦の方……もちろん目的も様々で、仕事で稼ぎたい人もいれば、自分らしく輝きたいという人もいます。私がいつも言っていることは、周りと同じである必要はないということです。プロを目指す方から自分を磨きたい方まで、それぞれのスタンスですべての人を、私たちは応援いたします。